ツーリングレポート

 

 

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              2000年12月9日

              題名:湯ノ山温泉ツーリング

              メンバー:K氏(BMW)、D氏(バリオス)、H氏(GSF1200S)、M(CB1000SF)

  

 

K氏から久々に行こうとの提案があり、早速H氏に連絡を取ると「松阪のH氏(別の人)がゼファーXからCB1000SF(シルバーのソリッドカラー)に乗り換えたので誘う。」との事だった。私と同じBIG-1乗りがまた増えたと喜んで心待ちにしていたのだが、結局急な仕事が入った様で、松阪のH氏は残念ながら不参加となった・・・。

Hさん今度こそ、ソリッドカラーの迫力あるBIG-1を見せて下さいよー。

それと、K氏と共にお馴染みのI氏はと言うと・・・。突然の欠席!なぜに・・・!その理由を述べよ!もしデートならそちらの方が大事なのか!今度本人に聞いてみよう・・・。

今日は、K氏の提案で「のんびりと温泉ツーリングにでも行こう」という事で比較的近くの湯ノ山温泉に決定。周回ルートは以下の通り。

 

 

朝の6時40分に目が覚める。今日の待ち合わせは、名阪の大内インタードライブインに9時だから、そんなに早く起きなくても良いのだが・・・。かみさんから「息子の自転車がパンクしてるので直しておいて」と頼まれ、それが何となく気がかりで早く目が覚めてしまった。結局その自転車はムシゴムを交換するだけで見事復帰。ほんの10分程度で用事が済んでしまった。

早速ツーリングの用意。お金・免許証・デジカメ・タオルそして無線機。今日はH氏が無線機を持ってくるというのでその話し相手に。バッテリーがもう古いので、途中で乾電池を買おうという事にして、それ以外の一式(無線機本体にマイク、イヤホンスピーカ)をタンクバッグに詰め込む。

そしてバイクをガレージから出しエンジンをかける。メインスイッチをONにし、チョークを引っ張りセルを押す。「キュキュキュキュ・・・・」「パスッ!」「キュキュキュキュュ・・・・」「パンッ!!!!」エンジン内にかなりの混合気が溜まったのかバックファイヤーの連続。なかなかかからない・・・。チョークを戻しスタートさせるとかかり始めるが、冷え切っているので直ぐに止まる。そうこうしている内にバッテリーの威力が無くなり「キュキュキュキュ・・・・」が「カチッカチッ・・・」っと全く回らなくなった。これは誤算!なんでこうなるの?今日は余りにも寒いせいかBIG−1の機嫌が悪い。それから押しがけを試みるが、余りにも重くスピードが乗らない。老体?にムチを打って繰り返すがやっぱり無理。これはブースターにつなぐしかない・・・。

かみさんの軽とバイクをブースターケーブルでつなぎ、セルを回す。「キュキュキュッ!バウッ!」1発でかかった。最初からこうすれば良かった・・・。かなりの体力と時間を費やしてしまった。時計を見れば何と8時10分!待ち合わせまであと50分しかない!!普通に走っても大内インターまで1時間はかかる。焦る気持ちを抑えながらバイクにまたがりスタートダッシュ!(やっぱり焦ってる・・・。)

いつもの通勤道を走り、途中コンビニに寄り、ヘルメットをかぶったまま乾電池を買う。(強盗かと思われなかっただろうか・・・。)天理東インターから名阪国道にチェンジ。五ケ谷あたりから車が詰まっている。行楽の季節なのかやけに車が多い。左端をゆっくりとすり抜け、たまに車線がすく時は思いっきり加速する。このままでは9時に着くどころではない。だが、昨日もこの名阪で大きな事故があったので、急いではいるがそれなりにマージンをキープしておく。針インターあたりからかなりスムーズに走れる様になってきた。後はそれなりのスピードで何とか大内インターに到着。時間を見ると9時5分。何とか5分遅れで済んだ。

到着するとK氏とH氏が出迎えてくれた。D氏がまだ着いていない。3人でマクドに入り朝食を取る。暫くしてD氏が到着。朝食を取りながら無線機に乾電池を入れ・・・・あれ?アンテナ・・・え?えー!アンテナを忘れた!これではどうしようもないではないか!H氏からは冷たい視線・・・。

10時頃に4台で出発。隣にGSがあったので、ガソリン満タンと空気圧のチェックを行う。K氏、D氏、M、H氏の順で大内インターから名阪国道に乗り、関インターまで走る。関インターから国道1号線を北上。ほんの30分程度しか走っていないが、時間に余裕があるので、インターを下りて直ぐの道の駅で小休止を取った。ようやく暖かくなってきた。風は冷たいが日差しが心地良く暖かい。

そして再び1号線を北上。湯ノ山温泉のある477号線へのショートカットを走り、順調に山の中へ入ってゆく。所々のコーナーでは日差しが当たっていないのか、朝露が残っており道が濡れている。やはりこの季節になると日陰では相当寒い。477号線(鈴鹿スカイライン)に入り快適なワインディングをゆっくりと走る。もう殆ど湯ノ山温泉に着くあたり。更に険しいワインディングに差し掛かる。

もうひとつ峠をクリアすれば湯ノ山温泉に到着するかというところ・・・。突然、目の前に通行止めの看板が!ゲートで道をふさがれていた。4台ここでSTOP。「げー。道ふさがれとるやん。どうしよー。」「このまま突っ込もかー。バイクやったら行けるかもしれんでー。」お互いヘルメット越しに意見を交わす。私は先頭のK氏に任せる事にしてタバコを吸いながらシャッターを切る。

この先はどうなっているのだろうか・・・。言ってみても良かった?

向こうの方でどうしようかと真剣に考えているK氏。全く無責任なH氏?

K氏が「421号線まで上がって反対側から回ろか。」と言ってきた。「421号線?ふむふむ。え?421号線!?」私は嫌な事を思い出した。そう・・・あれは忘れもしない・・・いつだったか・・・(忘れとるやん!!)。CB750Fでソロツーリングを楽しんでいた頃、確か421号線を東から西へ走った時があった。かなり恐ろしいヒルクライムの坂道があったがそこを通らなければならないのか!あれはちとまずい。もう2度と走りたくないと思っていた。その状況を思い返しながらK氏に説明。「そしたらどうしよ・・・」という事で考え直したが、結局その道を走るのが一番効率良いという事で決行することになった。まあ・・・今日は逆方向だからダウンヒルの坂道をゆっくりと下りて行けばなんとかなるし・・・余裕さ・・・と自分を納得させた。

そんなこんなで421号線目指して再出発。途中に永源寺という有名?なお寺がある。それを目安にK氏がうまくショートカットをして行く。永源寺あたりで12時丁度になった。空腹の上にこれから険しい山道に入ってゆくので、この辺でランチタイムを取る事に。この当たりはソバが有名な様で、手打ちそばを食べようという事になった。永源寺近くにこじんまりした店があったのでそこに入る。定食物はなく、そばのみ。全員「永源寺そば」を注文した(写真)。700円もするが、これが結構うまい!腰のある細面にマイタケの天ぷらが載っている。今まで食べたそばの中では絶品。

食べ終わったところで提案。今から先頭を走るライダーを決める事にした。私が爪楊枝を1本だけ短く折り、4本を手に持って引いてもらう事にした。当然短く持った人が先頭。早速K氏から引く・・・。いきなり当選してしまった。「やっぱり今日はK氏に頼らなアカンのやなー。頼むでー。」っと皆K氏を盛り上げるが、K氏は全くうれしくない。

そして出発。まだ緩やかなコーナーが続く平坦な道。この季節、紅葉が見事に山を飾り、なかなか雰囲気が良い。こういう時はゆっくりと景色を眺めながら走るのが良いですねー。途中コーナーの空き地でバイクを止め記念写真を取る事にした。

K氏(BMW1100R)

D氏(バリオス)

H氏(GSF1200F)

M(BIG-1)

そこから更に走って行くと、道は次第に険しいワインディングに変わって来た。頂上に差し掛かる。やけに車が止まっている。突然、ポールが2本。2mちょっとの間隔で立っている。「幅2mを越す車は通行止め」という看板が立っている。前に走っていたアルテッツァがゆっくりとそこをすり抜け、そこから一瞬ちゅうちょしたかの様にSTOP。そして覚悟を決めたのかダウンヒルを駆け下りて行った。続いて我々も覚悟を決める。4輪は安定した走行が出来るが、バイクともなると前輪が滑って転ぶ心配がある。タンクを普段よりもきつく締め、冷や冷やしながらゆっくりと駆け下りる。何とかダウンヒルをクリアする事が出来た。下りてみると思っていた程大層なものでもなかった。これが逆の上りであれば半クラ状態の高度なテクが必要だったかもしれない。逆ルートだったので無事クリア出来た。

そこから暫く走って湯ノ山温泉に到着。とあるホテルの温泉に入る。時間があるのでゆっくりとくつろいだ。

温泉を出て亀山方面の道を南下。夕日が直接ヘルメットの中に差し込んできて前が見辛い。30分程度走り1号線へ。暫く走って亀山インター手前のドライブインで休息を取る(17時)。お昼にそば1杯だけだったので、レストランでトンテキ(豚肉のコロコロステーキ)定食を食べる。食べ終わる頃は既に辺りが暗くなっていた。

ドライブインの前には初代(だと思う)のダットサン1000と日野の乗用車(昔は作っていたのか?)が展示してある。とても古めかしく鉄の塊といった感じだが、何とまだナンバーが着いている。これが現役で走っているとは思えないが、税金をきちんと払っているのね。変に日本の歴史を感じた。

ゆっくりとくつろぎすぎたのと、やはり何と言っても鈴鹿峠からの回避ルートで余分な時間がかかってしまったので結局遅くなってしまった。K氏から「ここから先頭を走ってくれ」と言われ、ライトをつけ最終休憩地点の大内インターまで先導する。名阪国道は車の数も多く、夜の高速走行は非常に気を使う。17時50分大内インターに着き小休止。

ここからそれぞれの道で単独走行という事に。H氏は163号線で木津方面、残り3人は名阪国道で天理方面。ここまで暗くなると気を使って3台で走るよりは、単独走行で自由に帰る方が良い。「お疲れー!」「また今度!」ってな具合で別れを告げ、それぞれのアベレージで走る。私は車の流れに任せて100〜120km/hのペースでK氏も同じ。殆ど、K氏が下りる針インターまで2台いっしょであった。K氏のBMWは、高速走行になればなるほどカウルの風防効果が上がるのと同時に、水平対向エンジンの特性上クランクの回転運動が車体を前へ前へと向けさせる様だ。本人曰く「高速では地を這う様な走り」だとか・・・。

針インターからは本当の単独走行。車も多いのでゆっくりと走る。家に着いたのは19時頃であった。今度は1月のいつかに・・・という事で皆気合が入っている。I氏!分かったか?今度はこいよ!

終わり。

 

★走行結果

全走行距離 320km
所要時間 11時間
走行時間 約8時間
平均時速 40km/h
平均燃費 21km/L
料金 ガソリン1,312円、食事1,732円、風呂525円 合計3,569円

 

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